2011年2月アーカイブ

キャラメルボックスの2011年の最初のツアーである夏への扉を見てきた。本日まで大阪で公演が行われています。

結論から言うと、キャラメルボックスとしては健闘しているけど原作の良さを伝えるには今一つな気がした。

なんか大学生のプレゼンを見ているような感じ。あれもこれもと盛り込みすぎてポイントが不明瞭な感じであった。特に前半は役者間のつながり(連携?共調?かなあ)が少なくてどたばただけだった。

成井豊さんは、26年前に原作を読んで以来のファンであり劇団員も必ず読まされる本とのことであるが、あまりにもすべて説明しようとして逆にばたばたになっている感じがあった。

この本は、私が最初にSFと意識して読んだ(すでに43年前だが)本であり、福島正実さんの文章に意識して触れた最初の機会となったものである。この本の日本での人気は異常で、それもすべて福島さんの文章のおかげであると思っています。原作は1956年で、当時の米国の生活がベースになっている。それとハインラインの理想とする社会が生粋の国粋主義者である彼が考えるものであるという基礎知識が無いと各場面の理解が足らなくなると何回も読むうちに感じています。
 
舞台を見ていて感じたことは、舞台装置があまりにもドアを意識しすぎたものであったにも関わらず、猫がわがままであり夏への扉をさがすことを主人公に強要する部分の表現がなかったことと、製図ロボットのシーンで、足つきの製図板が出てこない事である。もとのイメージでは、現在のCADとドラフターの間のイメージであり、1956年当時では、やっとドラフターが普及し始めた時期でまだまだ三角定規とT定規とコンパスで図面が書かれていたのを改良した発明であったはずであるが、このイメージは現在の人にはわかりにくいのでもっとうまく表現してほしかったことである。
それと、猫のナレーションが多過ぎと感じました。 言葉ではなく シーンで表現するのが舞台だと思います。

前半のごちゃごちゃに比して後半は、役者の連携やポイントのとらえ方など少しましになりテンポよく話が進むようになって良かったと思います。思わずスタンディングオベーションしたくなりました。
演技でいうとロボット役の方のマイムは結構良かったと思いました。猫役の筒井俊作さんは 演技は良いのですが、あれは猫じゃない... 犬の感じです。猫好きの岡田さつきさんがいるのだから もっと研究して東京では 猫になってほしいですね。主役のダンのイメージは、もっとまじめな(猫だけが友達なちょっと暗い)感じだと感じていたので 畑中智行さんの演技はちょっと違うなあと思ってみていました。世俗にはうといダンが苦労して成長する部分が見えてこなかったと思います。

まあ ベストではないですが、今年最初にみる演劇としては 結構良かったとおもいます。

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